メモリを購入する時には以下の様な事をあらかじめ確認しておき、きちんと動作する物を選ぶ必要があります。
- メモリの規格や種類(商品ページのDDR〇という表記やPC〇という表記)
- 対応している転送速度(DDRの後ろの「-〇〇〇」の部分やPC〇の後ろの「-〇〇〇」の部分)
- 使用するマザーボードが対応している「メモリの合計容量」
- スロット毎の最大容量(マザボにメモリを挿す部分をスロットと呼びます。)
これらは、購入したメモリが使用するマザーボードで動作するかどうかに関わってくる事なので確認しておきます。
という事で、この記事は以下の様な方が対象になります。
- PCの動作が遅いからメモリを増設しようと思っている。
- メモリの種類がいっぱいあってどれを買えばいいのか分からない。
- 初めてのパソコン自作でどのメモリにすれば動作するか分からない。
- メモリを購入する時にはメモリの規格や種類を確認する。
- メモリの種類がいっぱいあってよく分からない場合には?
- メモリを大容量の物にしたい!の時の万が一を避けるために。
- メモリ購入時に確認する事のまとめ
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メモリを購入する時にはメモリの規格や種類を確認する。
メモリは、規格ごとに物理的な形状が違うので、使用するマザーボードに挿せる形の物を選ぶ必要があります。
(形状が違うといっても大幅に見た目が違うわけではなく、切り欠きの位置などに違いが出てきます。)
また、マザーボードが認識できるメモリの種類もマザボの商品ごとに決まっているので、物理的な形状は合致していても、対応していないとPCが動作しないという事があります。
なので、メモリを購入する時には、物理的な部分(規格)も確認しますし、マザボに対応しているメモリなのかどうかも確認する必要があります。
どうやったら動作するメモリが分かるのか?
動作するメモリを確認するには、マザーボードのPDFや説明書、メーカー仕様表などを確認します。
マザーボードの仕様表は、「マザボの型番 仕様表」などでインターネット検索をし、マザーボードのメーカーのHPの「マザボの商品ページ」にて見る事ができます。
自分のPCで使用しているマザーボードの確認の仕方は自分のマザボの型番を知るには?を参照して下さい。
PDFや説明書(マニュアル)は、「マザボの型番 PDF 」や「マザボの型番 説明書」などでインターネット検索をすると、ダウンロードできるメーカーのサイトや仕様表のページが出てくるのでそのページにて確認する事ができます。
また、商品によっては「対応メモリ マザーボードの型番」などでインターネット検索をする事でも、対応しているメモリの規格や種類がすぐに分かる事もあります。
メーカー仕様表のページに行った後には?
マザーボードのメーカー仕様表のページに行った後は、「対応メモリ」などのメモリの項目に書かれている英字と数字の具体的な組み合わせ(※)を確認します。
※以下の様な数字が書かれています。
DDR3のPC3-14400(DDR3-1800)、PC3-12800(DDR3-1600)、PC3-10600(DDR3-1333)、PC3-8500(DDR3-1066)、PC3-6400(DDR3-800)などなど・・・
メモリ購入時には、このマザボの対応メモリに記載のある規格や種類(DDR〇やPC〇の事)、転送速度※のメモリの中からどれかを選んで購入する事になります。
※転送速度とは、後ろにある4桁、5桁の数値の事です。
例:PC3-12800ならば、12800が転送速度を表しています。
一秒間に12800MBのデータを転送できるメモリですよ、という意味になります。
そして、その規格や転送速度で、かつ、今欲しい容量(何GB)のメモリを購入したり、増設する、という事になります。
メモリの種類がいっぱいあってよく分からない場合には?
調べてみたけど、いまいちよく分からなかったり、どのメモリを購入すれば動作するのか判断できない、という場合には、今現在使用しているパソコンのメモリの規格と転送速度(DDR3、PC3-○○○やDDR2、PC2-○○○など)と同じ物を探し、今の物よりもメモリ容量(何GB)が大きいものを購入する、とするのが一番分かりやすくてラクです。
今使用しているメモリの確認の仕方はこの記事を参考にして下さい。
今、自分が使用しているメモリの規格や種類を知るには?
メモリを大容量の物にしたい!の時の万が一を避けるために。
そして、メモリ容量を増やす時に確認しておきたいのがマザボが対応しているメモリ容量の合計容量と1スロット(※1)が対応しているメモリの最大容量です。
※1:メモリを挿し込むマザーボードの「場所」をスロットと言います。
マザーボードはどんな容量のメモリでも、上記で記載した“規格”があっていれば使用できるというわけではなく、使用可能な容量の最大値が決まっています。
メモリを装着するスロットの数(※2)を知っておく必要もありますし、1スロットあたりで使用できるメモリーの容量(※3)に限度があるマザーボードもあります。
※2:大概4スロットまたは2スロットです。
4スロットなら最大で4枚のメモリが挿せるという事になります。
※3:「1スロット最大1GBまでのメモリなら動作する」などの様に動作するメモリ容量が決まっているマザーボードがあります。
この場合にはメモリ1枚で2GB以上の容量の物は動作しません。
1スロット最大1ギガのマザボでメモリの合計を2GBにしたい場合には、1GB×2スロット(1GBのメモリを2枚)で使用する事になります。
この2つの情報(スロットの数、使用できるメモリーの容量)も上記で記載した、「マザボの仕様表」やダウンロードできる「マザボのマニュアル(説明書)」で確認する事ができます。
メモリ購入時に確認する事のまとめ
という事で、この記事をまとめますと、きちんと動作するメモリを購入するには、
- マザボに対応しているメモリの規格や種類(DDR、PC)
- マザボが対応しているメモリの転送速度(12800などの数値)
- マザボが対応しているメモリの合計容量
- マザボのメモリスロット一つ当たりの限度容量
を確認しておく、という事になります。
その他のパーツの選定の流れや何から始めれば自作できるのか分からないという場合には自作PCパーツ選定と構成を決めるまでの流れをご覧下さい。
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