グラフィックボードを購入するときには、注意しておきたいポイントがあり、そもそも拡張できるケースなのか?等も含め、主に以下の様な事を確認しておく必要があります。
グラボの選び方
- 用途を満たせる性能なのかの確認
- 補助電源ありなのかの確認
- 電源ユニットの容量が足りるかの確認
- グラボの大きさの確認
- モニターとの接続端子の確認
自作初心者の方や初めて自作する場合には、何を確認すれば良いのか分からなかったり、ホントにこの商品で良いのかという不安がある事と思いますのでグラボを選ぶ時に注意しておきたい事と確認しておきたい事を書きたいと思います。
という事でこの記事は「ゲームがしたいからグラフィックボードを拡張しようと思っている。だけど、どれにすればいいのかが分からない・・・。」という方が対象です。
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どれならゲームができるのか?
やりたいオンラインゲームに必要なスペックがどのくらいなのかを調べるには、「やりたいゲーム名 推奨スペック」や「ゲーム名 wiki」「ゲーム名 ブログ」などで検索をします。
やりたいゲームのwiki(ウィキペディアというサイトではなく)があるならば、ゲームの動作実績のあるパソコンが書かれている事があるのでそれらも参考にします。
参照:ゲーム用PCのCPUを購入する時は快適に遊べるスペックをwikiで確認しておく
その動作実績のあるパソコンに搭載されているグラフィックボードを選べば、ゲームを動作させることができますし、その動作実績を書いてくれている人がどのぐらいのゲーム設定※でゲームを遊んでいるかが確認できます。
※オンラインゲームは、性能が一律な家庭用ゲーム機と違い、個人個人で性能の違うパソコンで遊びますので、一人一人ゲームの設定が変えられます。
高解像度の設定にするか。どんな設定をオンにするか。(影の表示、画面の明るさ、暗さ)などを自分のPC性能や好みに合わせて選択する事ができます。
なので、ネットゲームができるPCスペックでも、「高設定で遊べているスペック」や「低設定なら遊べているスペック」など色々と差があります。
ですので、満足に遊べるグラボをあらかじめ調べておくとネットゲームが楽しみやすくなります。
wikiサイトの他にも、既に目的のゲームをやっている人のブログを見つけたならば、どのくらいのパソコンの性能でやっているかどうかが記載されている事もありますので確認してみて下さい。
どっちのグラボが性能いいのか?
グラフィックボードの性能の比較をするには、まず「GPU 比較」「グラボの商品名 比較」などで、インターネット検索をします。
そうすると、販売されている主なグラフィックボードの一覧表が載っているサイトが出てきます。
その中から、公式サイトの推奨スペックや、ブログで書かれていたグラボを見つけ出しその性能スコアを確認します。
この性能スコアが、「推奨スペック」やwikiやブログで調べた「動作実績のあるパソコン」よりも高いグラフィックボードを確認して購入すれば、ブログで書かれていた人のゲーム設定やwikiの動作実績のあるパソコンと同じゲーム設定以上で遊ぶことができます。
CPUやメモリの兼ね合いもありますので、別途CPUの性能比較はする必要があります。
また、細かい部分では異なるところもあるのですが、グラボを選ぶ時には基本的には性能スコアを比較すればOKです。
見つけづらい場合にはCtrl+Fを使う
一覧表で縦に長く見つけづらい場合は、そのサイト上でCtrl+Fを使用します。
Ctrl+Fをすると右上に検索バーが出てくるので、見つけたい商品のグラボ名(GPU名)を打ち込めば、そのサイト内でその言葉が使われている場所や数が分かり、どこに目的の商品があるか見つけやすくなります。
また、「打ち込んだけど表示されない・・・。」という場合には、キリのいい単語でスペースを打っていくと発見できる事もあります。
ちゃんとマザボに挿したのに画面が写らない・・・。電源足りてる?
そして性能が高いものが見つかったとしても設置できないのでは何にもならないので、自分のパソコンで拡張できるかどうかや、これから自作するPCで動作するのかどうかの確認も必要です。
主に以下の点を確認しておく必要があります。
補助電源の有無
高性能グラフィックボードでは、補助電源という物が必要になる商品があります。
(補助電源を必要としない省電力グラフィックボードもあります。)
補助電源というのは、電源ユニットから出ているPCI Express用のピンをグラフィックボード自体に挿して独自に電気を供給するものです。(※)
※参照:グラボの補助電源って何?
なので、グラボを変える時には、もしかしたら、電源パーツの拡張も視野に入れる必要が出てくるかも知れません。電源パーツによってはPCIエキスプレス用のケーブルがない事があるので。
(その場合には別途ケーブルを購入すれば取り付けられる様になったりもします。)
補助電源が必要なグラボの場合ケーブルがなければ電気供給の補助ができないので、グラボが動作しません。
電源ユニット選びについてはこの記事を参考にして下さい。
パソコンの電源の選び方|最大出力の余裕と80PLUSの特徴などについて
電源容量の確認
高性能グラフィックボードは、消費電力が高い事も多いので、グラボ選びの時には電源の供給量が足りているかどうかの確認もする必要があります。
電源ユニットに書かれているtotal power○○Wなどです。
省電力なグラボでも、PC全体での必要電力が上がりますので、全体に必要な電力が供給できる○○Wの電源ユニットなのかの確認が必要になります。
容量が足りない場合にはPCが動作しないので。
通常使用では500w程度あれば問題ない事がほとんどだと思いますが、一応ある程度の確認は必要になります。
どのくらいの容量の電源を選べば良いのかはこの記事を参考にして下さい。
どのくらいの容量の電源ユニットを購入するかは質問サイトや動作実績のあるPCの構成を参考にする
グラボがパソコンに入らない!があり得ちゃう?
更に、グラボをパソコンケース内に入れることができるのかどうかにも注意して下さい。
拡張が目的の場合には、使っているパソコンケースの大きさに注意する必要があります。
(省スペースパソコンやケースの幅が小さい場合には、マザーボードにグラフィックボードを設置する事ができない事があります。)
なぜかというと、ゲームをする様なグラフィックボードの場合、パーツ自体が物理的に大きくなる事が多いからです。
また、消費電力が高いという事はパーツの温度が上がりやすいという事なので、それを下げるために大きいファンが使用されている事があります。
そうするとPC内部のスペースが確保されていなくては取りつけることすらできない事もあります。
これから自作する場合には、PCケースもその大きさの物を購入すれば問題はありませんが、今使っているPCケースを流用したり、省スペースPCの性能を上げるためにパーツ拡張を考えているという場合には、PCケース買い替えが必要にある事もありますので(省スペースPCの場合には、ほとんどの場合買い替えになっちゃうと思います。)、グラボの商品ページ等でグラボの大きさを調べて、ケースに入るかどうかを確認して下さい。
参照:自作PCのケースサイズで変わるのはマザボの大きさ・拡張性・静音性
マザボの買い替えが必要になる事も
また、大きいグラフィックボードを使用する場合、接続する場所(PCI Express 3.0 x16、PCI Express2.0 x16など)の隣にまでスペースを使って隣のスロットが1個使えなくなるような事もあるので気を付けて下さい。
PCIバスに他のボードを拡張しているならば注意が必要です。
大きなグラボを接続する場合には、隣のスロットまでスペースが必要になることがあります。
その場合には一方を外したり、マザボの買い替えも必要になってきます。
接続規格のPCIExpress3.0x16は、下位互換性があるので、3.0のものでも、2.0で使用できます。(使用する事できますが転送速度は2.0になります。)
3.0や2.0の違いは転送速度の速さの程度が違いです。(USB3.0、USB2.0などと同じ感じです。)
マザボ買い替えについてはこの記事を参照して下さい。
ゲームPC自作時のマザーボードの選び方|対応CPUやメモリ、拡張性などを確認しておく
端子は大丈夫?なにに何で繋ぐ?
また、その他にもモニター(ディスプレイ)にどの端子で繋ぐのかの確認もグラボ選びの時には必要になってきます。
繋ぐ端子と言うのは、グラボの仕様表に書かれているDVI、HDMIなどの事です。
テレビならアナログRGB(D-Sub15ピン)やHDMIなどでつないだりもしますよね。
目的の接続規格がグラボ、モニター双方についているのか?の確認です。
変換機も販売されていますので、どうしてもこれしか接続できない!という場合には、コネクタを変換できる商品を探してみると解決できるコトもあります。
グラフィックカードを選ぶ時の主な注意点は以上のような事になります。
まとめ:グラボの選び方
まとめると、グラボの選び方としては以下の様な事を確認して下さいって事になります。
- 用途を満たせる性能なのかの確認
- 補助電源ありなのかの確認(電源に6ピン・8ピンケーブルがあるのかどうか)
- 電源容量の確認(電源変える必要出てくるのか)
- 大きさの確認(挿せるスペースがあるのか、マザボも買い替える必要あるのか)
- 接続端子の確認
また、実際にネット通販で購入する時にはショップ自体の評価を確認する事にも注意しておいて下さい。(PCパーツはどこで買えるのか?購入時に注意しておく事とは?)
上記の様な事を調べた結果、場合によってはパーツ全てを交換しないといけない、とか、BTOショップなどでゲーム推奨パソコン等を新しく購入した方が速いし安いという結果になる場合も出てきます。目的のゲームをどうしてもやりたい場合には。
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