ゲーム用にパソコンを購入したり、自作や拡張を考えている時、パーツの選定で後回しにされがちなのがサウンドカードです。
「購入する必要あるのかな?」「オンボードでいいんじゃない?」という感じで、結局取り付けないこともあると思います。
私自身上記の様な疑問があったので、私が初めてPCにサウンドカードを付けた時に感じた事やゲームをプレイする上で変わった事(ゲームの楽しさに関する事や、ゲーム処理など)について記載しておきます。
また、この記事に記載する内容はサウンドカードの増設だけでなく、USBで繋げるサウンドユニットでも同様です。
(ゲーム用のサウンドユニットとして販売されている商品が複数あります。)
- サウンドカードを付けると良い音になるのか?
- サウンドカードで聞こえる音の数も増えるし、種類も増える。
- どっから音がしているのかが分かりやすくなる。
- ゲームにおけるオンボードとサウンドカードの違いのまとめ
サウンドカードを付けると良い音になるのか?
サウンドカードを取り付ける事によって変わってくるのは、まず「音自体が割と”良い音”で聞こえる」という事があります。
(人によって良い音かどうかは好みなどで変わってくると思いますが、一般的な、いわゆる「良い音」という意味になります。)
購入するサウンドボードの性能にもよりますが、ある程度「良い音」で聞きたいのなら、サウンドカードを取り付ける事によって実現できます。
ですが、そこまで「良い音」にこだわりがなく、ある程度「良い音」になればいいのなら、サウンドカードを使用せずにオンボードでも、安価で性能が良いスピーカーを使ったり、まぁまぁのヘッドフォンを繋げば実現できる事でもあります。
ゲームをする場合に、サウンドボードを拡張する利点は他にあります。
ゲームの場合サウンドカード拡張の利点は「良い音」ではないのです。
少なくとも私の場合は、サウンドカードを初めて付けた時に感じた利点は、「良い音」かどうかよりも以下の様な事でした。
- サウンドカードで聞こえる音の数も増えるし、種類も増える。
- どっから音がしているのかが分かりやすくなる。
1.サウンドカードで聞こえる音の数も増えるし、種類も増える。
私がサウンドカードを初めて利用した時に感じた利点はゲームのオーディオ設定の選択肢が増えて音の数や表現できる種類も増えるという事です。
PCゲーム(オンラインのネットゲームも)では、ゲーム設定というのを細かく選択する事ができるのですが、その中のオーディオに関する設定を自分の満足できるものにするためにサウンドカードが大事になってきます。「同時発生音※」という項目など。(※同時に発生させられる音の数の事です。)
サウンドカードをつけた事によってゲーム中に聞こえてくる音の種類が増えると、ゲームの臨場感が変わってきますし、「このゲーム、この場所でこんな音してたんだ!」なども出てきます。
オンボードでゲームをしている時にはなかった様な音が聞こえる様になったりします。
(FPSというジャンルのゲームでいうと、敵がスコープを覗いた時の音や、リロードしている時の音など。)
もう既にゲームをしているならば動画などを見れば、「えっこの音聞こえてるの!?」とか「こんな遠くの音も聞こえてるの!?」などが分かり、サウンドカードの拡張が必要かどうかの判断に役立つと思います。
また、せっかくサウンドカードを拡張しても、「この音は聞こえるけど、この音は聞こえない・・・。」という状態では楽しさが半減してしまいます。
ですので、購入前にスペック、というかちゃんと色々な音は聞こえるのかどうかの確認が必要になります。
どのサウンドカードならやりたいゲームできちんと音が聞こえるのかを知るには、「ゲーム名 wiki」や「ゲーム名 ブログ」などでネット検索して、動作実績やブログ等に記載のあるサウンドカードを確認して下さい。
2.どっから音がしているのかが分かりやすくなる。
サウンドカードを取り付けた時に感じたメリットの二つ目は音の出所が分かりやすくなる事です。
私が好きなFPSというジャンルのゲームでは、音によって相手の位置を把握するのがゲームを遊ぶ上ですごく大事になってくるのですが、バーチャルサラウンド※があると、音の出所の方向(どこを走っているか、やどこから音がしているか、など)が分かりやすくなります。
※スピーカーをいくつも設置すれば(5.1chなど)どの方向から音が出ているのかを、リアルな音の出所として確認する事ができますが(3Dで聞く感じにできますが)、スピーカーをいくつも設置してゲームをするのは難しいですし、できたとしても細かい所はヘッドフォンをつけないと分からなかったりします。
なので、バーチャルサラウンドで、スピーカーが2つしかなくとも(ヘッドフォン等でも)あたかも色々な方向から聞こえる様にしてゲームを楽しみます。
そしてその精度が高かったり、音の表現が分かりやすくなったりするのが、サウンドカードを拡張するメリットとしてあります。
サウンドボードを選ぶときに有名なCreativeのSound Blasterシリーズを検討する事もあると思うのですが、サウンドブラスターシリーズのCMSS-3Dという機能で、現実と同じ感覚で(3Dで)音の出所が聞こえる様にできます。
Sound Blasterシリーズを拡張した後には、スタート→すべてのプログラム→CreativeでCMSS-3Dにチェックして下さい。
また、Windows 7やVistaでは、音をサラウンドにするためにALchemyと呼ばれるツールを利用する必要がある事もあります。
ALchemyはゲームタイトルによって利用できるかどうかが変わってきますので「Creative ALchemy 設定」などをゲーム名で検索して詳細を確認して下さい。
ゲームにおけるオンボードとサウンドカードの違いのまとめ
ということで、オンボードとサウンドカードでは、以下の様な違いが出てきます。
- ゲームをしている時に聞く事ができる音が多いか少ないか。
- 音の出所、方向(上下左右)が分かりやすいかどうか。
- ある程度「良い音」に近づくかどうか。
その他のメリットとして接続端子が増やせるなどもあります。(光デジタルや同軸端子など。)これはあまりゲームには関係してこない部分ですが。
サウンドカードのランキングはこちら。
また、ゲームではっきりと音を聞きたい場合には、サウンドカードを使用する事だけでなく、ヘッドフォンを装着する事が重要になってきます。
ヘッドフォンはそこまで高価なものでなくとも効果は得られますので、まだ購入した事がなく「どのくらい変わるのか」実感できていない場合には、ある程度のものを一度試してヘッドフォンを使う利点を感じてから、もっとこだわりが出てきた時点で必要ならば新たに買い換えを検討するのが良いと思います。
万全を期すならば知り合いに借りたりして、一度試して効果を感じておくとヘッドフォンが必要かどうか判断しやすくなるし、どんなタイプの物が良いか分かりやすくなると思います。(付け心地等も含めて)
また、ゲームに適しているヘッドフォンと良い音で聞けるヘッドフォン(オーディオ系)は違うので、値段が高いからと言って、高価な物を買い求め過ぎないように注意して下さい。(ゲーミングヘッドセットの売れ筋(Amazon))
オーディオ系は値段がかなり跳ね上がりますし、音を追求するという感じですが、ゲームの場合、上述した様に良い音で聞けるかどうかよりも、音の種類とか出所が聞ければ十分で、ある程度のヘッドフォンでそこに関する性能は十分なので注意して下さい。
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